〈学生&社会人〉土曜セミナー(受講料無料)

【レポート】学生&社会人 土曜セミナー

過去に実施した土曜セミナーの概要をご報告いたします!
新しいセミナーレポートが更新されましたら上に、過去の記事ほど下にあります。
合わせてお読みください。

第5回●8月5日(土)

【演習】ランダム式発想訓練

カードを使ってランダムに選ばれる要素を使って物語を考える演習です。

そのひとつ目は、タロットに似たカードを用いたお話づくりでした。
これはあらかじめ物語の要所に起きる出来事として用意されたポイントに、無作為に選ばれたカードに書かれた言葉を当てはめてお話を考えるというものです。

ポイントは全部で5つ。

・事件のきっかけ(どうしてそうなった?)
・主人公の動機(何がしたい?)
・立ちはだかるものは?
・味方、仲間、手助けキャラ、ヒロインの登場
・結末(そしてどうなった?)

です。

またカードには正位置と逆位置があります。例えば「守る」と書かれたカードを引いたとして、正位置ならばそのまま「守る」として、逆位置ならば「守られる」「守らない」「攻める」等々意味をひっくり返して当てはめることになります。
これらランダムに組みあわせられた設定から、参加者の方々には物語のあらすじを作ってもらいました。

カードを引いてその内容に一喜一憂、とゲーム的なシステムを楽しんでくれた参加者も多かったです。
他方、思いもよらないカードを引いたためにお話を作るのに困ってしまう、なんて姿も見られました。
しかし講師曰くそこでどうすればうまくいくかと頭をひねることが大事なのだそうです。

さて、それでは今回はどんな作品ができたのでしょうか。
一部紹介させてもらいますね。



(1)
・事件のきっかけ
  →受け入れる(正位置)
・主人公の動機
  →変わる(正位置)
・立ちはだかるもの
  →染まる(逆位置)
・味方、仲間、手助けキャラ、ヒロインの登場
  →つくる(正位置)
・結末
  →憤る(正位置)


この人は「ある学校をわがものにしようとする悪い教師と、それに立ち向かう正義の教師のお話」を作ってくれました。
敵教師は自分に都合のいいようなルールを、そうとは気づかれないように設けようとし、周りの教師たちはその真意に気づかないままルールを受け入れてしまいます。そして学校は敵教師に支配されてしまいます。
別の学校にいたころ同じ手口で敵教師に苦しめられた主人公の教師はこの問題に気づき、現状を変えようと動き出します。
しかし敵教師の考えに染まっていないために、彼は周囲から孤立してしまうのです。
このあたり、カードの内容がうまく生かされています。

この後、主人公と同じく敵教師との因縁を持つ生徒が現れます。彼らは他数人の同志とともにチームをつくり、敵教師の陰謀を暴きます。
騙されていたことに気づいた教師や生徒の怒りによって敵教師はやめさせられるのですが、講師はここに改良の余地があると話しました。

例えば「つくる」を「チームをつくる」から「仲間をつくる」に変えるとこんなドラマを描けます。
「主人公は前の学校で敵教師に抗い一度味方を失ったため、今回は一人で戦おうとする。しかし物語のなかで考えを改め、仲間をつくる」
ちょっとドラマチックですよね。


(2)
・事件のきっかけ
  →知る(逆位置)
・主人公の動機
  →侵す(逆位置)
・立ちはだかるもの
  →なおす(逆位置)
・味方、仲間、手助けキャラ、ヒロインの登場
  →揺らぐ(正位置)
・結末
  →開く(逆位置)


この人は「一流のスパイである主人公が記憶を失い、自分を助けてくれたヒロインとともに記憶を取り戻そうとするお話」を考えてくれました。
主人公は他人を信用しない男でしたが、記憶を失ったことでヒロインを信じるようになります。ふたりの心の距離も物語を通して近づいていきます。
ところが中盤、ヒロインを庇って大怪我を負った主人公は、彼女の看病のおかげで助かったにもかかわらず彼女を殺してしまいます。実はヒロインもまた主人公を探ろうとしたスパイだったのです。
彼女は、最初は情報を得るために協力したけれど、今は本当に主人公を愛しているのだと語りました。しかし記憶を取り戻した主人公は他人を信じません。彼は悲しみを抱きながら、ひとり組織に戻っていきます。

講師曰く、こちらはかなりおいしいカードの組み合わせだったそうです。
揺らぐヒロインと、閉じる(開くの逆)主人公、という組みあわせは、なるほどうまくかみあったと感じさせられますね。



次に取り組んでもらったのは、タイトルからお話を作る創作方法です。

上の句と下の句に分けられたふたつの言葉をランダムに選び、そのふたつをあわせたタイトルから物語を考えます。
例えば上の句で「蜘蛛の」下の句で「ランプ」と書かれたカードを引いたなら、それらを合体させた「蜘蛛のランプ」というタイトルからお話を想像するわけです。

こちらも、皆さん意欲的に取り組んでいました。
その中からひとつ紹介させてもらいます。

タイトル:「塩の」×「品格」

そこから連想されたお話は、
「平凡な高校生だった主人公が、クラスのマドンナ的存在である女の子の裏の顔(巫女服姿で悪霊退治を行う塩マニア)を知ってしまい、彼女の活動に巻きこまれる」
というものでした。

もう、ヒロインのキャラクターだけでかなりのインパクトです。
が、講師はここで一工夫できるとアドバイスをされました。

曰く「塩」性の違いを考え、主人公とヒロインがぶつかり合うようにする。
たとえば主人公に、料理に使うものとしての塩へのこだわりを持たせることで、ヒロインと対立させようというのです。
方や料理のための塩にこだわる男、方や悪霊退治のための塩にこだわる女、というわけです。
こうすると主人公のキャラが立って、その分ヒロインのキャラも際立ちます。
このあたり、以前の授業で行われた「キャラクター同士を対立させる」という考え方が絡んでいますね。

土曜セミナーもついに5回目。
前に取り扱われた考えが確かに役立つのだと実感できました。
一般の方、また卒業生、他コースの学生さんも、参加をお持ちしています。

第4回●7月1日(土)

【講義】キャラはポリシーで立てる

作家志望や新人賞受賞者の作品に関して、時たまこういう意見が出てきます。

「このキャラクターがどうしてこんな行動をするのか分からない」
「なぜこういう判断をしたのか分からない」


キャラクターの行動、その理由が理解できない、という違和感は強く読者の心に引っかかります。

こういう問題が起こる原因には、
フィクションでは世の中にあまりないことや特別な出来事を描くことが多いから
ということが挙げられるそうです。

それは確かに物語を面白くする手段としては王道なのですが、
その分、その時のキャラクターの判断・行動というものは、我々一般人からは逸脱していることが多いのです。

例えば黒服の集団に追いかけられる女の子がいたとして、普通の人はそれに関わりあおうとはしないもの。
そこに主人公が首を突っこむというのなら、彼には普通の人とは違うなにかがあるのでしょう。
講師は、そのなにかをはっきり見せないといけないのだと言います。
そうしなければ「キャラクターが物語の都合のいいように動かされている」と見えてしまうのです。



では、そのためにはなにをしたらいいのでしょう?
今回講師が挙げた方法は「キャラクターにポリシーを与える」でした。

ここでいう「ポリシー」はキャラクターの信念・信条・方針のようなもの。

そのキャラクターは何を大事にするのか。
何がしたいのか(どういう風でいたいのか)。
彼(彼女)にとって譲れないものはなにか。
彼(彼女)はどんなことに怒るのか。
等々。

これがはっきりしてないと、キャラクターはその時その時の状況に流されやすい存在になってしまうのだそうです。

誰かが危機に遭っているから助ける。
謎があるから追いかける。
敵が現れたから倒す。
なんてことになると、そのキャラクターは物語にとって都合のいい存在だと言われてしまうのです。
成り行きに合わせて態度の変わるキャラクターというのは、そういう人間として描かれている場合でもない限り、ちょっといやですよね。

というわけで、講師がセミナーの参加者の方々に「どんなポリシーがあるだろう」という質問をされました。

すると、
「叶えたい夢や野望がある」
「家族のことを一番に考える」
「親の遺志を継いでいる」

などなど、様々な意見が挙がりました。

この3つのポリシーをキャラクターに当てはめてみると、なるほど同じ場面でもそれぞれ違う動きをしそうです。
これが「キャラが立つ(個性がはっきりする)」ということなんですね。

講義ではさらに「立場×ポリシー」でキャラクターを考えてもらいました。

例えば、サラリーマンに与えるポリシーはなにがあるだろう、という質問に対しては、

「自分の時間を大切にするサラリーマン」
「仕事が好きなサラリーマン」
「長いものに巻かれるサラリーマン」

といった意見が出てきました。

この三者では、仕事への接し方は変わりそうですね。

また、ポリシーはさらに掘り下げることができるようです。
例えば旅の冒険者に与えられた意見で、
「一つ所に居つかない冒険者」
というものがあります。
これについて「なぜそうなのか」というお話がありました。
例えば以下の二つの理由、どちらも「居つかない」理由にできます。

「好奇心が旺盛で、ひとつの場所に落ち着いていられないから」
「ひとつの場所に居続けると面倒があるから」


しかしどちらを理由とするかで、旅人の性格は違って見えませんか?
前者なら、熱意に満ちた行動的なキャラクターに。
後者なら、面倒が嫌いな消極的なキャラクターに。
理由によって、キャラクターは大きく変わってしまいます。

キャラクターのポリシーを考える際は、そういうところに目を向けることも大切なんですね。

魅力的で生き生きとしたキャラクターを作り上げるスキルは、
漫画を書きたい人にも、イラストを描きたい人に必須といっていいものです。
一般の方、また卒業生、他コースの学生さんも、参加をお持ちしています。

第3回●6月3日(土)

【演習】イラストから物語を見出す

これは配られた何枚かのイラストを見て、そこからお話やキャラクターを考えてもらうというものです。

お話づくりを仕事とする、もしくは仕事としたい人にとって、ストーリーやキャラクターについて考える機会は多い方がいいものです。
中でも自分の慣れ親しんだジャンルでないものについて考えることは大事です。
ところがこれを習慣づけていない人にとって、そういう機会を作ることは難しいもので……。 
だからこそ、こうして演習の場を設けると効果的なのだと講師が説明されていました。

特に、こういうちょっと変わったアプローチは飽きやダレの防止になっていいですね。



さて、演習中の様子はというと……。
やっぱり取り組み方は人によって違いますね。
イラストを見てぱっと思いついたアイデアを書き連ねる人もいれば、
「ここはこういう意味で、ここはこう解釈できて……」と絵に自分の考えを書きこむ人、
パソコンに構想をまとめた後で、それを演習用のプリントに書き写す人の姿などもありました。

講師の方はときどき教室の中を見て回り、悩んでいる生徒さんにはアドバイスをされていました。

演習が終わると、講師の方による講評が行われました。
出来上がった作品の「こういうところが良かった」「ここはこういう風にするといい」等のアドバイスが行われる時間です。

あるイラストは建物の中の様子でした。建材は木と土でしょうか。
クロスの敷かれたテーブルの上に手を触れさせて、少女が立っています。
少女の視線の先には窓。開け放たれたその向こうからは麦わら帽子をかぶった子供が顔を出しています。そのさらに奥に広がっているのは森でしょう。

お題は、ここからストーリーを想像する、というものでした。

全体的に多かったネタは「喫茶店」でした。
このイラスト、窓際にはリンゴが置かれていて、また少女の着ている服がなにかの制服に見えるので、そこから「アップルパイを出す喫茶店」を想像したのかもしれません。
喫茶店を営む(喫茶店で働く)少女と森に住む少年の物語、というわけですね。

ところが講師曰く、ドラマチックな展開というものは、それだけでは成り立たないとのこと。
参加者のなかには以下のようなお話を考えてくれた人もいました。

「少女はもともと町に住んでいたが、そこから出てきた。少年は町の住人で、彼が言うには『少女がいなくなったことが原因で、町は悪くなってしまった』とのこと。
そこで少女は町へ謝りに行くことになる」

こちらは関係がふたりだけで完結していないので、お話が広がってドラマチックになるわけですね。
彼女の謝罪によって事態がさらに大きく動く、といった展開もできそうです。

一方で、このイラストのここに違和感がある、というポイントからお話を作ってくれた人もいました。

窓が内開きであることに気づいて、なぜそうなのかという疑問から物語を作ったり、
そもそも「細かいところに現実味がない」と感じて「これは他人に見せられた幻なのだ」と考えたり。

こういった違和感からただ否定するだけではなく、どうお話を広げていけるか、という発想が大事なのだそうです。

発想力、そして様々な物事に疑問を見つける力、というのは新しいものを作ろうという人間にとって必須ともいえるスキルです。
このスキルも、創作を志す人なら誰でも役に立つと思います。
漫画を書きたい人ならストーリー作りのために、
イラストを描きたい人にもキャラクター作りの参考になります。
一般の方、また卒業生、他学科の学生さんも、参加をお持ちしています。


第2回●5月13日(土)

【講義】歴史を学べばキャラがわかる

この日のテーマは「歴史を学べばキャラが分かる」キャラクターに深みを与えるためには……というお話でした。

ひとりの人間の頭だけで考えられるキャラクターというものは、時に不自然になってしまったり、あるいは細部までしっかり作りこめなかったりしがちです。

講師は「中二病」を例に挙げておられました。
たしかにあれは、戦う姿は格好良くても、人間としての魅力を欠いていることが多いような気がしますね。

それを補うのにおすすめなのが「歴史」
長い時間をかけてつくられた歴史のなかには、面白いキャラクター、魅力的なキャラクター、参考になるキャラクターがごろごろいる、というのです。

キャラに生かすうえで特におすすめなのは、
・戦国時代の武将
・近代日本の文豪
・昭和の政治家
・スポーツ史

とのこと。

講義ではまず、理想の上司、器の大きなキャラクターとして第64・65代内閣総理大臣「田中角栄」が紹介されました。

彼がどのようにして人の心を掌握したのか、という話を聞くと、人がどんな人間についていきたいと思うのか、そして逆にどんな人間にはついていきたくないのかが見えてきます。

お金を使う時、部下がなにかを言おうとした時、部下が挑戦をする時……上司がどんな振る舞いをするのかで、その印象はがらりと変わるものなんですね。

他にも近代日本の文豪からは「太宰治」の人生とキャラクター性が取り上げられました。
お金持ちの家に生まれ、違法活動に手を染めた彼がどういう経緯で小説家に至ったのか。
また芥川賞が欲しいあまり、選考委員をやっていた師匠に懇願する手紙を送ったエピソードなどは、本当に面白かったです。

最後にやってきた話題は「三英傑」織田信長、豊臣秀吉、徳川家康と言えば「ホトトギス」の歌が有名です。

鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス
鳴かぬなら 鳴かせてみ(せ)よう ホトトギス
鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス




これは、当人たちが詠ったものではないですが、彼ら三人の性格をうまく捉えたもの、として世に浸透していました。

しかし、実際に彼らのキャラクターはこういうものだったのか——というと、どうやら最近は「そうじゃないんじゃないか」と言われているようで。
どうも史実をもとに、シンプルなキャラクターに改変されてしまったんじゃないか、というのです。

織田信長は多くの裏切り者を粛正したから残酷に。
豊臣秀吉は農民から成り上がったことで知恵者に。
徳川家康は最後に天下を手にしたから我慢の人に。

それぞれなってしまったのではないか、というお話。
実際には、それだけの人たちではなかったそうです。

織田信長には身内への情に厚いところがあって。
豊臣秀吉には若いころから残酷な一面があって。
徳川家康に至っては、我慢はしたけれどずっと天下を狙っていたというのは違うのでは? という話もあって。

彼らの人物像を追っていくと、私たちの知らなかった人間的な深みが見えてきました。

物語をエンタメとして描くうえで、キャラクターがシンプルということは悪いことではないそうです。
それでも、それが人間的なキャラクターであることは、大事なんですね。

今回の講義に参加してくださった方々は、これからどんなキャラクターを描いていくのでしょうか。

小説家になりたい人は勿論、それ以外の方でも参考になると思います。
漫画を書きたい人ならストーリー作りのために、イラストを描きたい人にもキャラクター作りの参考になります。
一般の方、また卒業生、他コースの学生さんも、参加をお持ちしています。

第1回●4月8日(土)

【演習】キャラはセットで考える

ニチマの小説クリエイトコースでは月に1度、「学生&社会人 土曜セミナー 小説・ストーリー創作講座」が開かれています。
一般の方も物語づくりの講義を受けたり、演習に参加することができるんです。
小説クリエイトコースのカリキュラムを作った講師・榎本秋の監修のもと、担任講師・榎本海月が、作家(時代小説家・暁知明として『隠密代官』を刊行)、ライター(榎本秋のアシスタントとして榎本秋の創作ノウハウ本に多数協力)としての経験を活かしながら、(ちょっと脱線して雑学の話をしたりしながら)お話をしてくださいます。

詳しくはこちら。
http://www.ndanma.ac.jp/ncseminar

4月8日に行われた第1回は「演習」でした。
「キャラはセットで考える」をテーマに、参加者の皆さんに魅力的なキャラクターの組み合わせを考えてもらいました。

キャラクターがひとりいるだけでは物語はなかなか成り立たない、多くは他のキャラクターがいて初めてお話が動く、ということで、面白い作品をつくるための、効果的な組み合わせをお話ししてもらえました。

なんでも、キャラクターが似た者同士だと、お話を進めにくくなってしまうとのことで。
立場や性格が、ちょうどキャラクター同士を対立させられるようなものになっているといいそうです。
真面目と不真面目、不良と委員長、軍人と普通の高校生、といった具合ですね。
反対の要素を意識する、が基本みたいです。


さて、肝心の演習ですが、今回は二つのお題に取り組んでもらいました。

一つ目は学園を舞台にした青春恋愛ものの主人公とヒロイン、そして簡単なあらすじを考えてもらう、というもの。
二つ目はお仕事もので、仕事に就いて数年の主人公と、その相棒/もしくはライバル/宿敵、そして彼らのお話を考えてもらう、というものでした。

皆さん、集中してお題に取り組んでいました。
ただ、良いキャラクターを作るには、要素や個性をたくさん盛り込めばいい、というものではありません。
「ちょっと凝りすぎですね」と講師からアドバイスをもらった人もいました。
もう少し気楽に、講師から聞いたことを試してみる、くらいの気持ちでもいいかもしれません。
重要なのは、物語づくりのコツを実感することですからね。

最後に、講師による講評がありました。
反対の要素を持つキャラクターの組み合わせ、については、皆さんよくできていたとのこと。
しかし対立する、という点で考えるともう一要素ほしい、というものが多かったようです。

例えば、一つ目のお題の答えとして、「お調子者の問題児と厳格なクラス委員」という組み合わせを考えた方がいました。
講師曰く、この二人が対立するにあたっては、彼らが分かりあえるポイントが必要なんだそうです。
たしかに、主人公が問題を起こす理由がヒロインの理解できるものであったりすると、二人が分かりあったりできそうです。

一方で、二人のキャラクターが対立する原因が、必ずしも性格の不一致でなくてはいけない、というわけではないようです。
参加者のなかに「主人公は暴れん坊、ヒロインは冷血」という関係性を作ってくれた人がいました。
これは対立・対比というとちょっと違うかも……と講師はおっしゃったのですが、二人に設定された「競争心が強すぎるという共通点」はすごくいいね、とも付け加えられました。
競争心が強い二人なら、自然とお互いにぶつかり合って、それだけ物語が進んでいくからだそうです。

二つ目のお題の回答で面白いものには、「霊退治の能力者とその同業者」をあげてくれた人がいました。
主人公は「依頼主を見て報酬を決める」、ライバルは「搾り取れるだけ搾り取る」というところに対比があります。
キャラクターの個性が生きる上手い設定なのですが、このパターンでもっといい対比もありますよね、ということで、講師は「ひねくれているが患者を生かそうとするブラックジャックと、安楽死を勧めるドクターキリコ」を例として挙げておられました。
授業ではこんな風に参考になる作品の名前がたくさん挙げられ、勉強になります。

こういったことは教えてもらえないとなかなか分からないものです。

小説家になりたい人は勿論、それ以外の方でも参考になると思います。
漫画を書きたい人ならストーリー作りのために、イラストを描きたい人にもキャラクター作りの参考になります。
一般の方、また卒業生、他コースの学生さんも、参加をお持ちしています。

プレ授業●3月11日(土)

【講義】ストーリーの形をつかむ
【演習】短い言葉で物語を表現する


今年の3月から、小説クリエイトコースの「学生&社会人 土曜セミナー 小説・ストーリー創作講座」が始まっています。
月に一回開かれる一般の方も参加可能なセミナーで、小説クリエイトコースのカリキュラムを作った講師・榎本秋の監修のもと、担任講師・榎本海月が、作家(時代小説家・暁知明として『隠密代官』を刊行)、ライター(榎本秋のアシスタントとして榎本秋の創作ノウハウ本に多数協力)としての豊富な経験をもとにして物語作りのコツを教えてくれますよ。

詳しくは、こちらをご覧ください!
http://www.ndanma.ac.jp/ncseminar

去る3月11日、正式な開講に先駆けてプレ授業が行われました。

当日は小説クリエイトコースの在校生、卒業生、他コースの生徒、外部からの参加者と色々なみなさんが参加!

前半の講義では起承転結の考え方や展開を退屈にしない工夫など、お話の構成について学びました。

みんな静かに、講師の話に耳を傾けていました。
講義の合間などで講師に話を振られた時には、ぱっと答えられる人も、ちょっと考えこんでしまう人もいましたね。
お話がちょっと脱線して雑学や流行の作品のことになると、笑ったり頷いたりする人も。

後半の演習では用意された「あらすじ」からタイトルとキャッチコピーを考えてもらいました。
作品のイメージを短い言葉でどうまとめるか、皆さんなかなかに悩んでいたようです。

できたものは講師がすべて目を通し、いくつかの作品が発表され、「こういうところを気を付けましょう」「ここはいい工夫です」とコメントをつけてくださいました。

小説家になりたい人は勿論、それ以外の方でも参考になると思います。
漫画を書きたい人ならストーリー作りのために、イラストを描きたい人にもキャラクター作りの参考になります。
一般の方、また卒業生、他コースの学生さんも、参加をお持ちしています。

小説クリエイトコースTOPICS