〈学生&社会人〉土曜セミナー(受講料無料)

【レポート】学生&社会人 土曜セミナー

過去に実施した土曜セミナーの概要をご報告いたします!
新しいセミナーレポートが更新されましたら上に、過去の記事ほど下にあります。
合わせてお読みください。

第2回●5月13日(土)

【講義】歴史を学べばキャラがわかる

この日のテーマは「歴史を学べばキャラが分かる」キャラクターに深みを与えるためには……というお話でした。

ひとりの人間の頭だけで考えられるキャラクターというものは、時に不自然になってしまったり、あるいは細部までしっかり作りこめなかったりしがちです。

講師は「中二病」を例に挙げておられました。
たしかにあれは、戦う姿は格好良くても、人間としての魅力を欠いていることが多いような気がしますね。

それを補うのにおすすめなのが「歴史」
長い時間をかけてつくられた歴史のなかには、面白いキャラクター、魅力的なキャラクター、参考になるキャラクターがごろごろいる、というのです。

キャラに生かすうえで特におすすめなのは、
・戦国時代の武将
・近代日本の文豪
・昭和の政治家
・スポーツ史

とのこと。

講義ではまず、理想の上司、器の大きなキャラクターとして第64・65代内閣総理大臣「田中角栄」が紹介されました。

彼がどのようにして人の心を掌握したのか、という話を聞くと、人がどんな人間についていきたいと思うのか、そして逆にどんな人間にはついていきたくないのかが見えてきます。

お金を使う時、部下がなにかを言おうとした時、部下が挑戦をする時……上司がどんな振る舞いをするのかで、その印象はがらりと変わるものなんですね。

他にも近代日本の文豪からは「太宰治」の人生とキャラクター性が取り上げられました。
お金持ちの家に生まれ、違法活動に手を染めた彼がどういう経緯で小説家に至ったのか。
また芥川賞が欲しいあまり、選考委員をやっていた師匠に懇願する手紙を送ったエピソードなどは、本当に面白かったです。

最後にやってきた話題は「三英傑」織田信長、豊臣秀吉、徳川家康と言えば「ホトトギス」の歌が有名です。

鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス
鳴かぬなら 鳴かせてみ(せ)よう ホトトギス
鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス




これは、当人たちが詠ったものではないですが、彼ら三人の性格をうまく捉えたもの、として世に浸透していました。

しかし、実際に彼らのキャラクターはこういうものだったのか——というと、どうやら最近は「そうじゃないんじゃないか」と言われているようで。
どうも史実をもとに、シンプルなキャラクターに改変されてしまったんじゃないか、というのです。

織田信長は多くの裏切り者を粛正したから残酷に。
豊臣秀吉は農民から成り上がったことで知恵者に。
徳川家康は最後に天下を手にしたから我慢の人に。

それぞれなってしまったのではないか、というお話。
実際には、それだけの人たちではなかったそうです。

織田信長には身内への情に厚いところがあって。
豊臣秀吉には若いころから残酷な一面があって。
徳川家康に至っては、我慢はしたけれどずっと天下を狙っていたというのは違うのでは? という話もあって。

彼らの人物像を追っていくと、私たちの知らなかった人間的な深みが見えてきました。

物語をエンタメとして描くうえで、キャラクターがシンプルということは悪いことではないそうです。
それでも、それが人間的なキャラクターであることは、大事なんですね。

今回の講義に参加してくださった方々は、これからどんなキャラクターを描いていくのでしょうか。

小説家になりたい人は勿論、それ以外の方でも参考になると思います。
漫画を書きたい人ならストーリー作りのために、イラストを描きたい人にもキャラクター作りの参考になります。
一般の方、また卒業生、他コースの学生さんも、参加をお持ちしています。

第1回●4月8日(土)

【演習】キャラはセットで考える

ニチマの小説クリエイトコースでは月に1度、「学生&社会人 土曜セミナー 小説・ストーリー創作講座」が開かれています。
一般の方も物語づくりの講義を受けたり、演習に参加することができるんです。
小説クリエイトコースのカリキュラムを作った講師・榎本秋の監修のもと、担任講師・榎本海月が、作家(時代小説家・暁知明として『隠密代官』を刊行)、ライター(榎本秋のアシスタントとして榎本秋の創作ノウハウ本に多数協力)としての経験を活かしながら、(ちょっと脱線して雑学の話をしたりしながら)お話をしてくださいます。

詳しくはこちら。
http://www.ndanma.ac.jp/ncseminar

4月8日に行われた第1回は「演習」でした。
「キャラはセットで考える」をテーマに、参加者の皆さんに魅力的なキャラクターの組み合わせを考えてもらいました。

キャラクターがひとりいるだけでは物語はなかなか成り立たない、多くは他のキャラクターがいて初めてお話が動く、ということで、面白い作品をつくるための、効果的な組み合わせをお話ししてもらえました。

なんでも、キャラクターが似た者同士だと、お話を進めにくくなってしまうとのことで。
立場や性格が、ちょうどキャラクター同士を対立させられるようなものになっているといいそうです。
真面目と不真面目、不良と委員長、軍人と普通の高校生、といった具合ですね。
反対の要素を意識する、が基本みたいです。


さて、肝心の演習ですが、今回は二つのお題に取り組んでもらいました。

一つ目は学園を舞台にした青春恋愛ものの主人公とヒロイン、そして簡単なあらすじを考えてもらう、というもの。
二つ目はお仕事もので、仕事に就いて数年の主人公と、その相棒/もしくはライバル/宿敵、そして彼らのお話を考えてもらう、というものでした。

皆さん、集中してお題に取り組んでいました。
ただ、良いキャラクターを作るには、要素や個性をたくさん盛り込めばいい、というものではありません。
「ちょっと凝りすぎですね」と講師からアドバイスをもらった人もいました。
もう少し気楽に、講師から聞いたことを試してみる、くらいの気持ちでもいいかもしれません。
重要なのは、物語づくりのコツを実感することですからね。

最後に、講師による講評がありました。
反対の要素を持つキャラクターの組み合わせ、については、皆さんよくできていたとのこと。
しかし対立する、という点で考えるともう一要素ほしい、というものが多かったようです。

例えば、一つ目のお題の答えとして、「お調子者の問題児と厳格なクラス委員」という組み合わせを考えた方がいました。
講師曰く、この二人が対立するにあたっては、彼らが分かりあえるポイントが必要なんだそうです。
たしかに、主人公が問題を起こす理由がヒロインの理解できるものであったりすると、二人が分かりあったりできそうです。

一方で、二人のキャラクターが対立する原因が、必ずしも性格の不一致でなくてはいけない、というわけではないようです。
参加者のなかに「主人公は暴れん坊、ヒロインは冷血」という関係性を作ってくれた人がいました。
これは対立・対比というとちょっと違うかも……と講師はおっしゃったのですが、二人に設定された「競争心が強すぎるという共通点」はすごくいいね、とも付け加えられました。
競争心が強い二人なら、自然とお互いにぶつかり合って、それだけ物語が進んでいくからだそうです。

二つ目のお題の回答で面白いものには、「霊退治の能力者とその同業者」をあげてくれた人がいました。
主人公は「依頼主を見て報酬を決める」、ライバルは「搾り取れるだけ搾り取る」というところに対比があります。
キャラクターの個性が生きる上手い設定なのですが、このパターンでもっといい対比もありますよね、ということで、講師は「ひねくれているが患者を生かそうとするブラックジャックと、安楽死を勧めるドクターキリコ」を例として挙げておられました。
授業ではこんな風に参考になる作品の名前がたくさん挙げられ、勉強になります。

こういったことは教えてもらえないとなかなか分からないものです。

小説家になりたい人は勿論、それ以外の方でも参考になると思います。
漫画を書きたい人ならストーリー作りのために、イラストを描きたい人にもキャラクター作りの参考になります。
一般の方、また卒業生、他コースの学生さんも、参加をお持ちしています。

プレ授業●3月11日(土)

【講義】ストーリーの形をつかむ
【演習】短い言葉で物語を表現する


今年の3月から、小説クリエイトコースの「学生&社会人 土曜セミナー 小説・ストーリー創作講座」が始まっています。
月に一回開かれる一般の方も参加可能なセミナーで、小説クリエイトコースのカリキュラムを作った講師・榎本秋の監修のもと、担任講師・榎本海月が、作家(時代小説家・暁知明として『隠密代官』を刊行)、ライター(榎本秋のアシスタントとして榎本秋の創作ノウハウ本に多数協力)としての豊富な経験をもとにして物語作りのコツを教えてくれますよ。

詳しくは、こちらをご覧ください!
http://www.ndanma.ac.jp/ncseminar

去る3月11日、正式な開講に先駆けてプレ授業が行われました。

当日は小説クリエイトコースの在校生、卒業生、他コースの生徒、外部からの参加者と色々なみなさんが参加!

前半の講義では起承転結の考え方や展開を退屈にしない工夫など、お話の構成について学びました。

みんな静かに、講師の話に耳を傾けていました。
講義の合間などで講師に話を振られた時には、ぱっと答えられる人も、ちょっと考えこんでしまう人もいましたね。
お話がちょっと脱線して雑学や流行の作品のことになると、笑ったり頷いたりする人も。

後半の演習では用意された「あらすじ」からタイトルとキャッチコピーを考えてもらいました。
作品のイメージを短い言葉でどうまとめるか、皆さんなかなかに悩んでいたようです。

できたものは講師がすべて目を通し、いくつかの作品が発表され、「こういうところを気を付けましょう」「ここはいい工夫です」とコメントをつけてくださいました。

小説家になりたい人は勿論、それ以外の方でも参考になると思います。
漫画を書きたい人ならストーリー作りのために、イラストを描きたい人にもキャラクター作りの参考になります。
一般の方、また卒業生、他コースの学生さんも、参加をお持ちしています。

小説クリエイトコースTOPICS